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この記事は ドイツ車ビギナーで、
「外車って燃費悪いんでしょ」と思っている方 向けの記事です。
この記事を読むと
- ドイツ車御三家
- メルセデス・ベンツCクラスの燃費およびエコカー減税
について熱く語ることができるようになります。
タップできる【目次】
ドイツ御三家ブランドスローガン
輸入車といえば、ドイツ車ですよね。
アウディ
引用：Audi公式ホームページ
＜技術による先進＞
アウディはドイツの自動車メーカーで、高級車やスポーツカーを中心に製造しています。
アウディの車は、高い品質、先進技術、精密なデザインが特徴で、最先端のドライビングエクスペリエンスを提供します。
また、クワトロと呼ばれる4輪駆動システムを開発し、四輪駆動車の草分けとしても知られています。
アウディの代表的な車種にはA4、A6、A8、Q5、Q7などがあり、スポーツカーのR8も有名です。
知的で都会的なデザインが特徴で、官能的とも言えるそのスタイルを求めるファンは多いです。
BMW
引用：BMW公式ホームページ
＜駆けぬける歓び＞
BMWはドイツの高級車・スポーツカーメーカーで
- セダン
- クーペ
- コンバーチブル
- ステーションワゴン
- SUV
など多彩な車種を製造しており、特に3シリーズ、5シリーズ、7シリーズなどのセダンやMシリーズの高性能車が有名です。主に車の趣味性を押し出した「走り」を重視した車をラインアップしています。
メルセデス・ベンツ
引用：BMW公式ホームページ
＜最善か否か＞ The best or nothing.
車の安全性能や快適性を重視しています。
メルセデス・ベンツのラインアップ
次にメルセデス・ベンツのラインアップを紹介していきます。
多彩なラインアップ
引用：メルセデス・ベンツ公式ホームページ
メルセデス・ベンツ にはコンパクトカーからビッグサイズのミニバンまで多くの車種があります。
基本となるクラスはアルファベットで表されるA・B ・C・ E・ S・Gの6クラスです。
Aクラスが最もコンパクトでアルファベット順にだんだんと大きくなりSとGが同列の最上位クラスです。
多種多様なラインアップですが、さらに「AMG」という高性能エンジンを搭載する高級スポーツブランドも設定されています。
車名の意味は？
まず車名の意味をおさらいしておきましょう。
車名はクラスを表すA・B ・C・ E・ S・Gとエンジンタイプ等が数字、アルファベットで表されます。
例えば、「C180」。「C」はCクラス、「180」はエンジン性能を示します。
排気量は1.5ℓですが1.8ℓ並の性能があるガソリンエンジンです。
次に「C220d」。数字の後に「d」がつくとディーゼルエンジンを示します。
４MATICは４輪駆動車です。
SUVを表す「GL」に、Cクラス・サイズのモデルを表す「C」を足して「GLC」だよ。
メルセデス・ベンツCクラスの燃費は？
この記事で扱う車種
2023年2月時点でメルセデス・ベンツ 公式HP・諸元表にて詳細情報が記載されているモデルで、メルセデス・ベンツの中核モデルであるCクラスおよびCクラス派生車種をこの記事では扱います。
具体的には以下の車種です。
- Cクラス セダン
- Cクラス ステーションワゴン（含むオールテレイン）
- GLC(SUV)
- GLCクーペ
メルセデス・ベンツ Cクラス セダンとステーションワゴン(マイルドハイブリッド） 燃費はどうなの？
引用：メルセデス・ベンツ公式ホームページ
売れ筋であるCクラス セダンとステーションワゴンは、特徴をちょっと詳しく紹介しますね。
Cクラスの特徴は？
Cクラスは、国内メルセデス・ベンツの中核車種です。
Cクラスは、発売以来、累計約10万台以上販売され、BMW3シリーズと並び、国内でも人気の高いクラスです。
Cクラス（セダン・ステーションワゴン）は2021年から最新世代（第5世代）の車が発売されました。
仕様
セダン・ステーションワゴンとも全グレード（「AMG」モデル除く）、アバンギャルド仕様です。
メルセデス・ベンツの「アバンギャルド」はスポーティで都会的（アーバン）なイメージを目指しています。
全グレードに「電子制御9速オートマチックトランスミッション」を採用、1速から9速までの変速比幅が広いことから、エンジン回転数が大幅に低減され、優れたエネルギー効率と快適性を実現します。
Mecedes-AMG C43 4MATICは「BSG」、これ以外の全グレードには「ISG」を搭載し、全モデル電動化されています。つまり純ガソリンエンジンはなくなりました。
ガソリンエンジンと電気モータを組み合わせたハイブリッドだけれど、モーターの出力が控えめ、つまりマイルドなハイブリッドなんだ。
エクステリア
「センシュアル ピュリティ（官能的純粋）」というデザインの基本思想に基づき、ラインやエッジを大幅に削減し、曲線を描く彫刻的な面により、特殊な陰影を生み出しています。
引用：メルセデス・ベンツ公式ホームページ
インテリア
ドライバーを重視することでスポーツ感を強調すべく、ダッシュボードと縦型の11.9インチのメディアディスプレイを6度、ドライバー側に傾けた新しいデザインを採用しています。
引用：メルセデス・ベンツ公式ホームページ
Cクラス グレード別パワートレイン
次の５つのグレードがあります。
「C180 アバンギャルド」「ISG」搭載
新型の1.5ℓ直列4気筒ターボエンジンを採用、最高出力170馬力、最大トルク250N・m を発生。
「C200 アバンギャルド」と４輪駆動の「C200 4MATIC アバンギャルド」 「ISG」搭載
同じく新型の1.5ℓ直列4気筒ターボエンジンを採用、204馬力、300N・mを発生。
引用：メルセデス・ベンツ公式ホームページ
1.5ℓ直列4気筒直噴エンジン（エンジン型式：254）＋ISG
「C220d アバンギャルド」「ISG」搭載
引用：メルセデス・ベンツ公式ホームページ
2.0ℓ直列4気筒ディーゼルエンジン（エンジン型式：654M）＋ISG
2.0ℓクリーンディーゼル直列4気筒ターボエンジンを採用し、200馬力、440N・mを発生。
メルセデス・ベンツ初のクリーンディーゼルエンジンとISGを組み合わせたモデル。
「Mecedes-AMG C43 4MATIC」「BSG」搭載
2.0ℓ直列4気筒ターボエンジンを採用、408馬力、500N・mを発生する４輪駆動のサーキットモデル。
Cクラスセダン 燃費
燃費の測定方法は以下のように変化してきています。
- 1991年に運輸省が定めた燃費測定方法が10・15モード。
- 2011年以降の新型車には、10・15モードより実際の走行に近いJC08モードになりました。
- そして2017年夏以降の新型車には、走行モードによって比較できる国際的な測定方法のWLTCモードに変化しました。
WLTCとは Worldwide-harmonized Light vehicles Test Cycle の略です。
- 「世界統一試験サイクル」といわれる国際的な試験方法のことで、2014年3月に国連欧州経済委員会自動車基準調和世界フォーラムで採択されました。
- 市街地、郊外、高速道路の各走行モードを平均的な使用時間配分で構成算出されています。
- 今までのモードと違い、WLTCモードに基づく燃費に加えて、「市街地モード」「郊外モード」「高速道路モード」の3つの走行モードによる燃費が合わせて表記されます。
引用：メルセデス・ベンツ公式ホームページ
＜Cクラス セダングレード別 燃費 単位 km/ℓ＞
| C180 | C200 | C200 4MATIC | C220d | AMG C43 4MATIC | |
| JC08モード | 16.8 | 16.4 | − | 20.5 | − |
| WLTCモード | 14.4 | 14.5 | 14.3 | 18.5 | 11.1 |
| 市街地モード | 10.0 | 10.2 | 9.9 | 14.1 | 7.4 |
| 郊外モード | 15.2 | 15.0 | 14.7 | 18.6 | 11.3 |
| 高速道路モード | 17.2 | 17.1 | 17.3 | 21.2 | 13.8 |
注 AMG除き全てアバンギャルド仕様
注 AMGは「BSG」、これ以外の全グレードに「ISG」を搭載
出典：メルセデス・ベンツ「MP202301版諸元表」
- 「C220d」はディーゼルエンジン。マイルドハイブリッド車「C180」「C200」と比べても２〜４割燃費はいいです。WLTC高速道路モードで21.2km/ℓと20を超えています。
- ４輪駆動の4MATICは燃費が悪いイメージがありますが、「C200」と「C200 4MATIC」を比べてもそれほど差はありません。逆に高速道路モードでは「C200 4MATIC」のほうが少しだけですがいい数字が出ています。
- AMGはレーシング仕様なので燃費は低いです。燃費を気にする人の車ではないですね。
Cクラス ステーションワゴン 燃費
引用：メルセデス・ベンツ公式ホームページ
＜ステーションワゴン グレード別 燃費 単位 km/ℓ＞
| C180 | C200 | C220d | C220d4MATICオールテレイン | AMG C43 4MATIC | |
| JC08モード | 16.8 | 16.4 | 19.7 | ー | − |
| WLTCモード | 14.2 | 14.2 | 18.2 | 17.9 | 10.9 |
| 市街地モード | 9.9 | 10.2 | 13.9 | 13.8 | 7.3 |
| 郊外モード | 14.9 | 14.7 | 18.3 | 17.9 | 11.1 |
| 高速道路モード | 16.9 | 16.7 | 20.9 | 20.5 | 13.5 |
注 AMG除き全てアバンギャルド仕様
注 AMGは「BSG」、これ以外の全グレードに「ISG」を搭載
出典：メルセデス・ベンツ「MP202301版諸元表」
ステーションワゴンの燃費はセダンより少し悪いですがグレードが同じであれば顕著な差はありません。
「オールテレイン」は雨の日や雪道、そしてオフロードとどんな地形・環境でも乗り心地がよく、安心感を持ってドライブできる車種といえます。
具体的にはステーションワゴンに対し最低地上高を約40mm高め、また、2つのオフロード走行モードが装備されています。
メルセデス・ベンツ GLC 燃費は？
GLC 特徴
GLCとはすなわち、「GL」（＝SUV系モデル）におけるCクラス相当の車格です。
最新モデルは2019年にマイナーチェンジされたモデルで、1世代前の感があります。
GLC グレード別パワートレイン
GLCは Cクラスセダン・ステーションワゴンのように電気モーターは装備されておらず、純ガソリンエンジン車です。
| GLC220d 4MATIC | GLC300 4MATIC | AMG GLC43 4MATIC | |
| エンジン | DOHC直列４気筒 ターボチャージャー付 | DOHC直列４気筒 ターボチャージャー付 | DOHCV型６気筒 ツインターボチャージャー付 |
| 総排気量cc | 1949 | 1991 | 2996 |
| 最高出力kW(PS)/rpm | 143(194)/3800 | 190(258)/5800~6100 | 287(390)/6100 |
| 最大トルクN・m(kgf・m)/rpm | 400(40.8)/1600~2800 | 370(37.7)/1800~4000 | 520(53.0)/2500~5000 |
出典：メルセデス・ベンツ「MP201904版諸元表」
GLC 燃費
＜GLC グレード別 燃費 単位 km/ℓ＞
| GLC220d 4MATIC | GLC300 4MATIC | AMG GLC43 4MATIC | |
| WLTCモード | 15.1 | 10.8 | 9.6 |
| 市街地モード | 11.5 | 8.0 | 6.4 |
| 郊外モード | 15.4 | 11.0 | 10.2 |
| 高速道路モード | 17.2 | 12.6 | 11.5 |
出典：メルセデス・ベンツ「MP201904版諸元表」
「GLC220d4MATIC」とCクラス ステーションワゴン「C220d」を比較すると２割ほど燃費が劣ります。
| GLC220d 4MATIC | ステーションワゴン「C220d」 | |
| WLTCモード | 15.1 | 18.2 |
| 市街地モード | 11.5 | 13.9 |
| 郊外モード | 15.4 | 18.3 |
| 高速道路モード | 17.2 | 20.9 |
メルセデス・ベンツ GLCクーペ 燃費
引用：メルセデス・ベンツ公式ホームページ
GLC クーペ 特徴
コンセプトは「SUVに、スポーツカーの官能」。
流麗なクーペフォルムであります。
GLC クーペ グレード別パワートレイン
GLCと同じスペックです。
| GLC220d 4MATICクーペ | AMG GLC43 4MATICクーペ | |
| エンジン | 直列４気筒 | V型６気筒 |
| 総排気量 cc | 1949 | 2996 |
| 最高出力 kW（ps） | 143（194） | 287（ 390） |
| 最大トルクN・m(kg・m)/rpm | 400(40.8) /1600～2800 | 520(53.0) /1600～2800 |
出典：メルセデス・ベンツ「MP202301版諸元表」
GLC クーペ 燃費
＜GLCクーペ グレード別 燃費 単位 km/ℓ＞
| GLC220d 4MATICクーペ | AMG GLC43 4MATICクーペ | |
| WLTCモード | 15.1 | 9.5 |
| 市街地モード | 11.5 | 6.3 |
| 郊外モード | 15.4 | 10.1 |
| 高速道路モード | 17.2 | 11.4 |
出典：メルセデス・ベンツ「MP20版諸元表」
「GLC220d 4MATICクーペ」の燃費は クーペではない「GLC220d 4MATIC」と同じです。
AMGモデルは、クーペのほうが燃費はやや悪いです。
先代 Cクラスセダン（W205）との燃費比較
＜WLTCモード km/ℓ＞
| グレード | W205 先代 | W206 現世代 | 比較 |
| C180 | 12.7 | 14.4 | 13%向上 |
| C200 | 12.9✳︎ | 14.5 | 12%向上 |
| C200 4MATIC | 12.3✳︎ | 14.3 | 16%向上 |
| C220d | 17.0✳︎ | 18.5 | 9%向上 |
✳︎ローレウスエディション
注 W205の車とは、メルセデス・ベンツ Cクラス4代目のセダンモデルで、2014年から販売が開始されました。ここに掲載した車種は2020年4月発売モデルです。
注 W206の車とは、同５代目のモデルで、2021年から販売が開始されました。
現世代のモデルのガソリン車は12〜16%、ディーゼル車は、9%先代モデルと比べ向上しています。
エコカー減税
車にかかる税金はいろいろあります。
Cクラスセダン（W206 ５代目のモデル）のグレードごとに表にまとめました。
| C180 | C200 | C200 4MATIC | C220d | AMG | |
| ■自動車税 毎年支払い 排気量に応じて課税 | 30,500 | 30,500 | 30,500 | 36,000 | 36,000 |
| ■環境性能割 車購入時に支払 「取得価額✖︎税率＝課税額」 | 97,500 ２％ | 109,100 2% | 171,300 ３％ | 0 非課税
| 273,900 3% |
| ■自動車重量税 車検のタイミングで支払い エコカー減税対象 | 22,500（減税後） （25％7,500円減税） | 22,500（減税後） (25％7,500円減税） | 49,200 減税なし | 0（100%30,000円軽減） | 49,200 減税なし |
| 車体重量 kg | 1,650 | 1,660 | 1,710 | 1,750 | 1,830 |
| 排気量 cc | 1,494 | 1,494 | 1,494 | 1,992 | 1,991 |
| 車両価格 円 | 5,960,000 | 6,670,000 | 6,980,000 | 6,960,000 | 11,160,000 |
出典；メルセデス・ベンツ公式ホームページ
でもこうしてみると、やはりディーゼル車は優遇されているのね。
環境性能割も、エコカー減税対象の自動車重量税もなし。
来年になると条件が厳しくなるからね。
実際の燃費
こんな投稿がありました。
YouTube 自動車雑誌『カーグラフィック』の公式動画チャンネル「CGオンエア」2022/07/12投稿から。
YouTube LOVECARS!TV!「2.0Lディーゼル搭載 ベンツC220d の燃費を ラブカーズTV 河口まなぶ が長距離でチェック！」2022/01/27投稿から。
「高速では20いくが、夏場街乗りでエアコンかけると 5,6km/ℓしか走らない」というコメントも見かけたよ。
一方、「150km/h超のハイスピードの巡航燃費は世界一でしょうね」と言う賛辞を送った方もいらっしゃった。
次の投稿はSUVの「GLC220d」ですが、下道で13.1km/ℓ走ったようです。
それでどのグレードを買えばいいの？
「150km/h超のハイスピードの巡航燃費は世界一でしょうね」
このコメントに痺れた！
エコカー減税もお財布にうれしい。
ではまとめに行くよ！
まとめ
- ドイツ車御三家のなかで「メルセデス・ベンツ」は社長が乗る車！？
- メルセデス・ベンツ のラインアップの幹は「A・B ・C・ E・ S・G」の6クラス、中核はCクラス。
- Cクラス（セダン・ステーションワゴン）、GLC(SUV)とGLCクーペの燃費を紹介。
- 最新型Cクラス(W206/S206)は全て電動化（マイルドハイブリッド）。
- 燃費が一番良いグレードはCクラス クリーンディーゼル車セダンの「C 220d」、WLTCモード18.5km/ℓ 、高速道路モードで21.2km/ℓ。
- 「C 220d」は税金が優遇（環境性能割・自動車重量税とも非課税）。
- 燃費は2017年夏以降国際的な測定方法のWLTCモード表記（分かりやすくなった）。
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