残クレの意外なデメリットとは？仕組みをわかりやすく解説！

「新車が月々1万円で乗れる！」

そんな広告を見て

「それなら自分にも新車が買えるかも！」

と思った方も多いのではないでしょうか?

その仕組みの多くが「残クレ」、つまり残価設定ローンという自動車ローンの一種です。

この制度は、月々の支払いが抑えられるため、初めて車を購入する人にも人気があります。

しかし、実は「知らずに契約すると後悔する」という声も少なくありません。

今回は、初めて車を買う人でもわかるように、残クレの仕組みと、見落としがちなデメリットについてわかりやすくご紹介します。

残クレってそもそもなに？

残クレとは、「残価設定型クレジット」の略です。

簡単に言えば、「数年後の下取り価格（＝残価）をあらかじめ決めておいて、その分を差し引いた金額だけをローンで払う」しくみです。

たとえば、200万円の車を買うとします。
3年後にその車の価値が100万円と設定されたら、支払いは差額の100万円だけになります。

これを3年間（36回）に分けて支払えば、月々の負担が軽くなるというわけです。

そして契約終了時（3年後など）には、次の3つから選ぶことになります

• 車を返却する（ローン完了）
• 残価（例：100万円）を払って買い取る
• 新しい車に乗り換えて、また残クレを組む

聞いただけだと「なんだか便利そう」と感じるかもしれません。

でも、ここにこそ落とし穴があるのです。

落とし穴って何？

デメリット1：結局「自分の車」ではない

残クレの契約期間中は、車の名義はディーラーやローン会社にあります。

つまり、ローンを払いながらも「持ち主ではない」という状態なのです。

そのため、次のような制限があります：

• 改造・カスタマイズが基本NG
• 事故や傷で価値が下がると差額を請求される可能性
• 車を返す前提で大切に乗らないと損をする

つまり、「自分の好きなように乗れない車」なのです。

えっうそ？

私の車では無いんだ・・・

デメリット2：走行距離や使用状態に制限がある

残クレでは、契約時に走行距離の上限（例：年間1万kmなど）が設定されます。

もしこれを超えてしまうと、車を返すときに追加費用を請求されることがあります。

また、ペットを乗せたり、車内が汚れたりしても価値が下がり、やはり追加料金の対象になることもあります。

つまり、「気軽に使えない」ということ。

「マイカーで遠出したい」「趣味でたくさん乗りたい」と思っても、距離や状態を気にしながらの使用になるかもしれません。

デメリット3：3年後の選択が重いプレッシャーに

残クレで一番「困った」という声が多いのが契約終了時の選択です。

「返すつもりだったけど、やっぱり気に入っていて手放したくない」
「でも100万円の残価を払うお金がない…」

というように、「好きだけど買い取れない」ジレンマに陥ることがよくあります。

また、次の車も残クレで乗り換える場合、「気づけばずっとローン生活」という人もいます。
これは、いわばリースに近い状態。いつまでも「車を所有していない状態」が続くのです。

デメリット4：結果的に高くつくことも

月々の支払いはたしかに安く見えますが、トータルで見るとそうでもありません。

残価に対しても金利がかかることがある

最後に残価を払うなら「支払い総額は結局同じか高い」

車両保険やメンテナンスパックなどを勧められて総費用がかさむ

つまり、「安く乗れる」というのは見せかけであり、長い目で見ると「割高だった」と感じる人もいるのです。

私の友達も3年前に残クレを利用して車を購入したの！

月々の支払いが安く抑えられるから喜んでいたわ。

でも、３年経過してみたら、3年（36回払い）で支払った総額が、車両購入時の総額から残価を引いた金額より、多く支払っていてショックを受けていたよ。

デメリット5：途中解約しにくい

残クレは契約期間があらかじめ決まっています。途中で車を手放したくなっても、ローンの残額や残価の扱いが複雑で、気軽にやめられないのが難点です。

たとえば転勤やライフスタイルの変化で「車が不要になった」という場合でも、解約には費用がかかることがあります。

まとめ：残クレは「よく理解して使う」ことが大切

残クレを利用する上で、注意するポイントは

• 車の所有者はディーラーやローンが会社である
• 使用するのに制限がある
• 契約満了時の選択で悩む
• 支払い総額が多くなる
• 契約期間中の解約が大変

残クレは、たしかに月々の負担を抑えて新車に乗れる便利な仕組みです。

でもその反面、「車を所有する自由」や「将来の選択の自由」をある程度犠牲にする制度でもあります。

初めて車を買う人ほど、「新車が安く持てる！」というメリットだけで飛びつくと、後で後悔することがあります。

大切なのは、「自分が車に何を求めているか」を見極めたうえで、

• 長く乗るなら通常ローンや現金購入のほうが良いかも？
• 短期間で乗り換えるなら残クレもアリ？
• 自分のライフスタイルに合っているか？

といった視点で比較・検討することです。

「3年後にびっくり！」しないためにも、残クレの仕組みとデメリットをしっかり理解したうえで、納得のいくカーライフを始めましょう。

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