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そんな方に、スバリストを解説していきます。
スバリストとは、自動車メーカー「スバル」が好きな人の愛称です。
他メーカーのオタクには特に愛称付けられていないため、スバルに魅了された人だけがこうして呼ばれているのは特殊な現象です。
しかし、それほどスバルを愛用している人が多く存在するという証でもあります。
タップできる【目次】
スバリストという呼称の発祥は?
SUBARU発行の情報誌「カートピア」の1975年31号に東京農業大学名誉教授の故後閑暢夫(ごかん のぶお)さんが「スバルは紳士の乗り物」というタイトルで投稿したコラム内でこの呼称を提唱したのが始まりだそうです。
後閑さん自身がスバルを愛用しており、スバル乗りは車に高い見識を持っていて紳士的なドライバーが多いという考えを持っていました。
カートピアの誌面でも「スバルのハンドルを握る時、常にこのクルマをして道路のエリートとして他社に対して誇らかにきわだたせたい」とスバルへのプライドを感じる思いを語っています。
「スバリスト」が使われる前は「スバルファン」や「スバル党」などいろいろな呼び方がありましたが、カートピアの読者から「スバリスト」という呼び方が広まり、やがて一般的に使われる呼称になりました。
参考:SUBARUトリビア Vol.46 ”スバリスト”の始まりはいつ?
スバリストの特徴
スバリストはスバル車を愛用しているだけではなく、スバルというメーカー自体も支持しているところが特徴です。
スバル車の性能やスバルの歴史にも詳しく、オーナー同士で情報交換したり議論を交わすことを通してクルマへの熱量をお互いに高めあっています。
また、スバル車に多く採用されている水平対向エンジンやシンメトリカル4WDなどの技術力への強い共感も、スバリストの特徴です。
スバリストが「ダサい」?批評を調査
引用:SUBARUオフィシャルWEBサイト
そんな愛されているスバルですが、一方で批判的な意見もあるようです。
ヤフコメに寄せられたさまざまな意見を要約させていただきました。
- 最初から古臭くてスタイリッシュでもないのに、赤いラインやクロムメッキで良く見せようと頑張ろうとするところがイヤ。
- デザインがパッとしない。大きく堂々と見えるようにする意図があからさまで大嫌い。
- 4代目レガシィは美しい流線型のデザインがかっこよかったが、レヴォーグはバランスが悪く見えるし、インプレッサはノペーとした顔。
- 今のスバルはカッコよく見えない。その場しのぎみたいな中途半端さ、粒が見えるような古臭さが…。
- 全部。免許を取って30年になるけど、スバル車をかっこいいと思ったことが一度もない。
- デザインセンスに色気がない。機能性オタクファッション。バランス感覚が野暮ったい。
- 新型のレヴォーグは正直気持ち悪い。昔のレガシィは良かったけど。
- フロントオーバーハングが長すぎて変。エンジンの後ろにFデフを置いてるクソみたいなレイアウトを即刻やめるべき。
- 水平対向エンジン搭載車は、どのモデルも横からみたフォルムが不自然。ハイパフォーマンスモデルのデザイン表現が未だに古臭いところ。室内のダッシュなどの質感がいまひとつ安っぽい。
他にもありましたが、特に多かった意見がデザインへの批判でした。
昔から愛されてきた、変わらない良さという部分がかえって古臭く思う方もいらっしゃいました。
デザインについての良し悪しは好みの違いもあるので、総意見として「古臭い」や「ダサい」と思われている訳ではありません。
スバルの良い・愛される点
引用:SUBARUオフィシャルWEBサイト
逆に、スバルを愛用している方、スバルの魅力を語っている方の意見を調査してみました。
一部要約させていただきました。
- 独自のエンジンと外見のガンダム感が一番の魅力。乗り味も良いし、スポーツ感を持ったクルマとしてのスバルの完成度を悪く言う人はいない。安全装備も先進的で安心感が高い。
- ブレない車作りの伝統が、実に素晴らしい。走りの良さと実用性の見事な融合。スバルは目指す方向に向かって、代々改善を積み重ねていく姿勢が良い。昔はデザインが今一つ垢ぬけていないと感じていたが、インプレッサやレヴォーグあたりから垢ぬけた魅力的なデザインになっている。
- 国産では珍しくクラフトマンシップを感じられるクルマ。インプレッサWRX、ヴィヴィオRX-R、レガシィやレヴォーグなどに乗ったが、いずれも満足度は高い。データだけのただのハッタリではない性能は他に類を見ないほど優秀。車格に関係なく所有することに誇りを持てる稀有な国産メーカー。日本車にありがちなアメニティやぱっと見の豪華装備で誤魔化さない姿勢や、国内より欧州や米国での評価が高く、クルマ本来の性能で勝負している。
- スバルのクルマ作りはじっくり走りこんで製作している開発者がハンドルを握り、納得いくものを作っている。
- 純粋に走るのが楽しい。
- 国産なら最高の技術を持つメーカー。自分たちの信じる良いクルマ作りのためならコストを惜しまない、無骨な技術集団。
- 初代レガシィで10万km世界速度記録に挑戦できた高耐久な性能とAWDシステムが降雪地域では人気。流行り廃りのないデザインは長く愛着を持てる。荷室などの実用性も高い水準にあり、選んで間違いないと思う。
技術力に信頼を置け、スバルの流行に流されないこだわりが詰まったデザインが長く愛着を持てると好評を得ています。
流行から離れたデザインがむしろ“スバルらしい”と愛用するスバリストが多いですね。
まとめ
スバリストは1975年のクルマ雑誌から始まった呼称でした。
クルマだけではなく、メーカー自体に強い共感と愛着を抱いているスバリストはスバルの走りと安全性、個性を大切にしていました。
変わらない魅力と確かな技術力に信頼を置いているスバリストがスバル車に熱中する一方で、デザインが古臭く格好良く思えない、という人も。
流行よりも信念を貫くスバルというブランドに共感する人々が、今もスバルを特別な存在にしているようです。
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